ガテモタブンのブータン料理
(右手前から時計回りに)パクシャパ/エマダツィ/パクシャパ/モモ、エヅェ/ギュンチャンパ/ごはん
ガテモタブンだけの「ブータン家庭料理の味」を求めて
ブータン料理は極めてシンプルがゆえに素材によって味が大きく左右される家庭料理です。その家庭ごとにレシピは異なり正解はありませんが、ブータン料理たらしめている基本構造があります。ガテモタブンでは創業メンバーでもあり「日本のブータンの母」といわれている方のレシピがそれにあたります。2022年、オープンから16年目となりますが、その当時の基本レシピにもう一度立ち返り、全ての工程を見直し、ベーシックなブータン料理に最適で安全な食材選定を1からやり直しました。
パクシャパにふさわしい豚肉は? モモの皮の厚みや食感。具材の包み方で変わる味わいの中でのベストは? などなど。ブータン以外の食材に関してはできる限り国産を使用し、日本の高品質な生産者の方々とブータン食材との絶妙なタッグを目指しています。ブータンではお肉はご馳走です。豚肉と鶏肉には特別な国産銘柄を選択し、これによってブータン料理本来の美味しさが際立つようになりました。
見た目や雰囲気が以前と変わった、また味わいが変わったと、戸惑うお客様もいらっしゃるかもしれません。我々は今後もたゆまず改良を重ねて、美味しくてガテモタブンらしさのあるベーシックなブータン料理を提供してまいります。
ブータン料理は極めてシンプルがゆえに素材によって味が大きく左右される家庭料理です。その家庭ごとにレシピは異なり正解はありませんが、ブータン料理たらしめている基本構造があります。ガテモタブンでは創業メンバーでもあり「日本のブータンの母」といわれている方のレシピがそれにあたります。2022年、オープンから16年目となりますが、その当時の基本レシピにもう一度立ち返り、全ての工程を見直し、ベーシックなブータン料理に最適で安全な食材選定を1からやり直しました。
パクシャパにふさわしい豚肉は? モモの皮の厚みや食感。具材の包み方で変わる味わいの中でのベストは? などなど。ブータン以外の食材に関してはできる限り国産を使用し、日本の高品質な生産者の方々とブータン食材との絶妙なタッグを目指しています。ブータンではお肉はご馳走です。豚肉と鶏肉には特別な国産銘柄を選択し、これによってブータン料理本来の美味しさが際立つようになりました。
見た目や雰囲気が以前と変わった、また味わいが変わったと、戸惑うお客様もいらっしゃるかもしれません。我々は今後もたゆまず改良を重ねて、美味しくてガテモタブンらしさのあるベーシックなブータン料理を提供してまいります。
パクシャパ Phagsha Pa (Pork & Chili with Radish)
ブータンのゾン語で「パクシャ」は豚肉、「パ」は塊の意味で、豚バラ、大根、唐辛子を煮炒めした料理です。エマダツィのように毎日食べる料理ではなく、少し贅沢な代表的ごちそう料理。日本で置き換えるとステーキを食べるような感覚でしょうか。ブータン人はお肉が大好きです。
ブータンでは脂身が好まれますが、日本人にはやはり赤身も大事。ガテモタブンでは様々な種類の国産豚肉で試作したなかで、赤身の旨味と脂身の甘みのバランスが良く肉質も柔らかな、岩手県産の岩中豚を選びました。 大根に染み込んだブータン唐辛子の出汁と岩中豚の旨味がご飯に良く合う、ガテモタブンでは一番人気のメニューです。
ブータンでは脂身が好まれますが、日本人にはやはり赤身も大事。ガテモタブンでは様々な種類の国産豚肉で試作したなかで、赤身の旨味と脂身の甘みのバランスが良く肉質も柔らかな、岩手県産の岩中豚を選びました。 大根に染み込んだブータン唐辛子の出汁と岩中豚の旨味がご飯に良く合う、ガテモタブンでは一番人気のメニューです。
‘Phagsha’ means pork, ‘pa’ means chunk. A typical Bhutanese dish made by boiling and stir-frying pork belly, radish and chilli. Phagsha Pa is one of the most favourite dishes served at Gatemo Tabum. “Iwachu pork” from Iwate prefecture is used.
干し肉のパクシャパ シッカム・パ Shikam Pa (Dried Pork & Chili with Radish)
生の豚肉でつくるパクシャパに対し、高地の乾燥した気候から保存食文化が根強いブータンでは干し肉でつくるシッカム・パというパクシャパの方がむしろ一般的かもしれません。
新潟産のもち豚を生産者の方にお願いして干し肉にしてもらい、旨味がぎゅっと濃縮されています。ご飯とおかずを一緒に食べるのが基本のブータン料理ですのでご飯にももちろん合いますが、この干し肉のパクシャパはお酒のおつまみとしても最高です。
干し肉の生産量が限られているため、数量限定での提供となります。
新潟産のもち豚を生産者の方にお願いして干し肉にしてもらい、旨味がぎゅっと濃縮されています。ご飯とおかずを一緒に食べるのが基本のブータン料理ですのでご飯にももちろん合いますが、この干し肉のパクシャパはお酒のおつまみとしても最高です。
干し肉の生産量が限られているため、数量限定での提供となります。
エマダツィ Ema Datshi (Chili & Cheese Stew)
ブータンの食文化を代表する国民的料理です。唐辛子とチーズだけのシンプルな家庭料理で、1日3食エマダツィという人も少なくありません。ピーマンのように入った丸ごとの唐辛子に驚くかもしれませんが、ブータンでは唐辛子を調味料ではなく野菜として食べます。たっぷりのごはんと一緒に食べるのも特徴の一つです。夏のハイシーズンには契約農家さんから直送の、新鮮なブータン品種青唐辛子で提供しています。
観光客向けに提供されるエマダツィはチーズがとろけて絡んだものが多いのですが、ガテモタブンのエマダツィはブータン人が日常で良く食べる昔ながらのスープのようなタイプ。東ブータンではこちらの方がスタンダードなのだそう。
観光客向けに提供されるエマダツィはチーズがとろけて絡んだものが多いのですが、ガテモタブンのエマダツィはブータン人が日常で良く食べる昔ながらのスープのようなタイプ。東ブータンではこちらの方がスタンダードなのだそう。
This simple home-cooked dish consisting only of chili and cheese is considered the national dish of Bhutan. Chilies are used extensively in Bhutanese cuisine as a vegetable rather than spice, and are eaten with rice. Our Ema Datshi is not a dish for tourist, but rather a light soup that has been commonly eaten in Bhutan for generations. Many Bhutanese eat Ema Datshi for three meals a day.
ケワダツィ Kewa Datshi (Chili & Cheese Stew with Potato)
「ケワ」はじゃがいもの意。じゃがいも、唐辛子、チーズを煮込んだ料理で、エマダツィが「エマ」唐辛子がメインなのに対してじゃがいもがメインのダツィ料理となり、辛さもひかえめになります。季節によってカリフラワーを使ったメトコピダツィや、きのこを入れたシャモダツィなどがあります。
‘Kewa’ means potato. It is a dish of stewed potatoes, chili and cheese. In comparison to Ema Datshi in which the main ingredient is “ema” (chili), the main ingredient in “Kewa Datshi” is potato. This version is less spicy.
モモ+エヅェ Momo (Bhutan’s Gyoza)
豚肉、玉ねぎを包んだ蒸し餃子。国産の豚肉をモモに合う挽き具合に特注し、こちらも特注の国産皮を使用しています。包み方は皮の重なり部分の気にならない自然な形に落ち着きました。
「エヅェ」は各家庭に秘伝のレシピがあり、調味料ではなくこれで一つの料理。当店のエヅェは玉葱を油で2時間ほど炒め、ブータン産の粉唐辛子とブータン特有の山椒をゆっくりと火にかけながら練り合わせたもの。
Steamed dumplings with pork and onion. The most suitable domestic pork for the Momo steamed dumpling has been selected and carefully ground to have a good texture by the butcher. The dumpling skin has been specially prepared in Japan. “Ezey” is a dish with a secret recipe passed down in each household, not a condiment but a standalone dish. Our Ezey is made by slowly frying onions in oil for about 2 hours, then kneading them together with Bhutanese powdered chili pepper and Bhutanese unique Sichuan pepper while gently heating it. Depending on the year season, fresh ezay or ezay with cheese may be also available.
ニャカムパ Nyakam Pa (Dried Fish & Chili)
海のないブータンでは古くはインド、現在はタイから輸入した干し魚を使って魚料理を作ります。その時々で市場に並ぶ魚は様々ですが、ガテモタブンではブータンで食べられている干し魚に近い味わいを求めて、北海道で漁れる氷下魚(こまい)に辿り着きました。塩だけで干し上げた高品質な氷下魚とブータンの乾燥唐辛子の旨味の掛け合わせで最高に美味しい一品となりました。
As Bhutan does not have any access to the ocean or sea, fish dishes have been prepared using dried fish imported either from India in the past or from Thailand these days. The types of fish on the market vary from time to time, but we found a fish that tastes similarly to the dried fish eaten in Bhutan and that is Komai (saffron cod). Komai can be caught under the ice in the sea near Hokkaido island. The combination of the high quality Komai dried only with salt and the flavor of dried chili peppers from Bhutan makes the dish unbelievably delicious.